適応
1男性性腺機能不全(類宦官症)
2造精機能障害による男性不妊症
3再生不良性貧血,骨髄線維症,腎性貧血
用法
11回100mg 7~10日間毎,又は 1回250mg 2~4週間毎に筋注 21回50~250mg 2~4週間毎に無精子状態になるまで筋注 31回100~250mg 1~2週間毎に筋注 ►いずれの場合も増減
禁忌
1)アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌)及びその疑い(悪化或いは顕性化を促す)
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①男性に投与する場合:定期的な前立腺の検査
➋3女性に投与する場合:変声の可能性を告げておく→異常の際は中止
〈適用上〉
①筋注のみ使用
②筋肉内注射にあたっては組織・神経等への影響を避けるため,以下の点に注意
a)神経走行部位を避ける.注射針を刺入した時,神経に当たったと思われるような激痛を訴えた場合には直ちに針を抜き,部位を変えて注射する.
b)繰り返し注射する場合には注射部位を変える.なお,乳児・幼児・小児には特に注意し,連用しないことが望ましい.
c)注射器の内筒を軽くひき,血液の逆流がないことを確かめて注射する
〈その他〉蛋白同化・男性ホルモン薬を長期大量投与された再生不良性貧血の患者等に肝腫瘍発生の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①前立腺肥大(前立腺はアンドロゲン依存性であるため症状が増悪)
②心疾患又はその既往歴(Na又は体液貯留により症状増悪の恐れ)
③癌の骨転移(高Ca血症の恐れ)
④骨成長が終了していない可能性,思春期前
〈腎〉腎疾患又はその既往歴(Na又は体液貯留により症状増悪の恐れ)
〈妊婦〉妊D禁忌(女性胎児の男性化) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉骨成長が終了していない可能性,思春期前:慎重に(骨端の早期閉鎖,性的早熟) 〈高齢〉慎重に(アンドロゲン依存性腫瘍が潜在している可能性.Na又は体液貯留,高Ca血症の恐れ)
相互
〈併用注意〉抗凝血薬