適応
アトピー性皮膚炎 注意ステロイド外用剤等の既存療法では効果が不十分又は副作用によりこれらの投与ができない等,本剤による治療がより適切と考えられる場合
用法
1日1~2回,適量を患部に塗布 ►1回の塗布量は5gまで ►(0.03%小児用)年齢により適宜減量 注意
①1回当たりの最大塗布量の目安〔0.03%小児用〕
a)2~5歳(20kg未満):1g
b)6~12歳(20kg以上50kg未満):2~4g
c)13歳以上(50kg以上):5g
②皮疹の増悪期には角質層のバリア機能が低下し,血中濃度が高くなる可能性→2週間以内に皮疹の改善が認められない場合は中止.又,皮疹の悪化をみる場合も中止
③症状改善により本剤の塗布が必要なくなった場合は,速やかに中止,漫然と使用しない
④1日2回塗布する場合は12時間間隔
!警告
1)アトピー性皮膚炎の治療法に精通している医師の下で行う
2)潰瘍,明らかに局面を形成しているびらんに使用する場合,血中濃度が高くなり,腎障害等の副作用が発現する可能性,予め処置を行い,潰瘍,明らかに局面を形成しているびらんの改善を確認した後,本剤の使用を開始
禁忌
1)潰瘍,明らかに局面を形成しているびらんへの使用
2)高度の腎障害,高度の高K血症(腎障害,高K血症増悪)
3)魚鱗癬様紅皮症を呈する疾患(Netherton症候群等)(皮膚吸収が高く,血中濃度上昇による腎障害等発現の可能性)
4)〔0.1%〕小児等
5)過敏症
6)PUVA療法等の紫外線療法を実施中
7)〔0.03%小児用〕低出生体重児,新生児,乳児又は2歳未満の幼児(使用経験なし)
注意
〈基本〉
①重度の皮疹もしくは塗布面積が広範囲で血中濃度上昇の可能性→使用開始の2~4週後に1回,その後は必要に応じて腎機能検査実施→異常がある場合,直ちに中止し処置
②免疫抑制作用により潜在的な発癌リスクがある.0.03%製剤で実施された長期の国内製造販