適応
高血圧症,褐色細胞腫による高血圧症
用法
1日1回0.5mgより始め,効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1~4mgに漸増し,1日1回(増減) 1日最大8mgまで.但し,褐色細胞腫による高血圧症に対しては1日最大16mgまで
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①起立性低血圧が現れる為,臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い,体位変換による血圧変化を考慮し,坐位にて血圧をコントロール
②投与初期又は用量の急増時等に,立ちくらみ,めまい,脱力感,発汗,動悸・心悸亢進等.その際は仰臥位をとらせる等処置.又,必要に応じて対症療法
➌投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づくめまい等→運転注意
〈適用上〉OD錠
①口腔内崩壊するが,口腔粘膜から吸収されない為,唾液又は水で飲み込む
②舌の上にのせて唾液で崩壊する為,水なしで服用可能.又,水で服用も可
〈その他〉α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者において,α1遮断作用による術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome)が報告
患者背景
〈肝〉血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大
〈妊婦〉妊B3有益のみ(動物の胎児器官形成期投与試験にて,胎児死亡率増加が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒトで母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量から開始等慎重に
相互
〈併用注意〉
1)利尿剤又は他の降圧剤:相互に作用増強→減量等注意
2)PDE5阻害剤(バルデナフィル,タダラフィル,シルデナフィル):めまい等の自覚症状を伴う症候性低血圧を来した報告(血管拡張作用による降圧作用を有する為,本剤の降圧作用を増強)
過量投与
〈症状〉低血圧 〈処置〉蛋白結合率が高い為,透析は有用ではない
副作用
〈重大〉
1)失神・意識喪失(0.01%)(起立性低血圧によることが多い)→中止し,仰臥位を