診療支援
薬剤

シベンゾリンコハク酸塩新様式H運転×
2129
cibenzoline succinate
シベノール Cibenol(トーアエイヨー)
 :50・100mg 静注:70mg/5mL/A
シベンゾリンコハク酸塩(50・100 各社)

適応

以下の状態で他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合:頻脈性不整脈 頻脈性不整脈

用法

1日300mgより投与をはじめ,効果が不十分な場合は450mgまで増量し,1日3回に分割(増減) 1回0.1mL/kg(1.4mg/kg)を必要に応じて生食又はブドウ糖にて希釈し,血圧及び心電図監視下2~5分間かけて静注(適減) 注意以下の通り腎機能障害患者では血中濃度が持続する為,血清Cr値(Scr)を指標とした障害の程度に応じ減量等,用法・用量の調整

①軽度~中等度障害例(Scr:1.3~2.9mg/dL):消失半減期が腎機能正常例に比し約1.5倍に延長

②高度障害例(Scr:3.0mg/dL以上):消失半減期が腎機能正常例に比し約3倍に延長

禁忌

1)高度の房室ブロック・洞房ブロック(心停止)

2)うっ血性心不全(心機能抑制作用及び催不整脈作用により心不全を悪化.又,循環不全により肝・腎障害)

3)透析中

4)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状悪化)

5)尿貯留傾向(抗コリン作用により,尿閉を悪化)

6)過敏症

7)バルデナフィル,モキシフロキサシン,ラスクフロキサシン(注射剤),トレミフェン,フィンゴリモド,シポニモド,エリグルスタットを投与中

注意

〈基本〉

①投与に際しては,心不全,心原性ショック等を起こす為,頻回に患者状態を観察し,心電図,脈拍,血圧,心胸比を定期的に調べる.PQ延長,QRS幅増大,QT延長,徐脈,血圧低下等が認められた場合は,直ちに減量又は中止

②投与中は,臨床検査(血液検査,肝・腎機能検査,血糖検査等)を定期的に行い,必要に応じて適宜血中濃度を測定.異常が認められた場合は,減量,休薬等処置.特に高齢者及び腎機能障害患者では,血中濃度上昇により低血糖が,又,基礎心疾患のある患者では,心機能抑制作用及び催不整脈作用に起因する循環不全により肝・腎障害が

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