診療支援
薬剤

ピルシカイニド塩酸塩水和物新様式H運転△
2129
pilsicainide hydrochloride hydrate
サンリズム Sunrythm(第一三共)
 カプセル:25・50mg :50mg/5mL/A
AGピルシカイニド塩酸塩「DSEP」(25・50 第一三共E),ピルシカイニド塩酸塩(25・50 各社)

適応

以下の状態で他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合:頻脈性不整脈 緊急治療を要する頻脈性不整脈(上室性及び心室性)

用法

1日150mg 分3(増減) 重症又は効果不十分な場合は,1日225mgまで増量出来る 期外収縮には1回0.075mL/kg(0.75mg/kg),頻拍には1回0.1mL/kg(1.0mg/kg)を必要に応じて生食又は5%ブドウ糖等で希釈し,血圧並びに心電図監視下に10分間で徐々に静注(適減) 注意

①透析を必要とする腎不全患者では,1日25mgから開始等,患者状態を観察しながら慎重に投与

②高齢者では,1回25mgから開始等,患者状態を観察しながら慎重に投与

①急速に静注した場合は,血中濃度が急激に上昇する為,投与に際しては投与時間を厳守

②投与により効果を認めたものの,その後再発した場合には,初回用量が最大用量0.75mg/kg(期外収縮)或いは1.0mg/kg(頻拍)の半量以下の場合を除き,再投与は行わない.尚,再投与する際は1日総投与量として1回最大用量を超えない

禁忌

1)うっ血性心不全〔不整脈(心室頻拍,心室細動等)の誘発又は増悪,陰性変力作用による心不全の悪化を来す恐れが高い〕

2)高度の房室ブロック・洞房ブロック(刺激伝導抑制作用により,これらの障害を更に悪化)

注意

〈基本〉

①投与に際しては,頻回に患者状態を観察し,心電図,脈拍,血圧,心胸比を定期的に調べる.PQ延長,QRS幅増大,QT延長,徐脈,血圧低下等が認められた場合は,直ちに減量又は中止

②1日用量150mgを超えて投与する場合は副作用発現の可能性が増大するので注意

③Brugada症候群に特徴的な心電図変化〔右脚ブロック及び右側胸部誘導(V1~V3)のST上昇〕の顕在化又はそれに伴う心室細動,心室頻拍,心室性期外収縮を発現させた報告があるので注意

➍めまい等→運転注意

①投与に

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