診療支援
薬剤

ノルアドレナリン
2451
noradrenaline
ノルアドリナリン Nor-Adrenalin(アルフレッサ)
 :1mg/1mL/A

適応

各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療:心筋梗塞によるショック,敗血症によるショック,アナフィラキシーショック,循環血液量低下を伴う急性低血圧ないしショック,全身麻酔時の急性低血圧等

用法

点滴静注:1回1mg 250mLに溶解して点滴静注 一般に点滴速度は0.5~1.0mL/分,血圧を絶えず観察して調節 ►生食,5%ブドウ糖,血漿又は全血等に溶解 皮下注:1回0.1~1mg 皮下注(増減)

禁忌

1)ハロゲン含有吸入麻酔薬投与中

2)他のカテコールアミン製剤投与中

〈原則禁忌〉

1)コカイン中毒(コカインの中枢作用,交感神経刺激作用増強)

2)心室性頻拍(心拍出量・脳血流等減少で症状悪化)

注意

〈基本〉

①ショックの緊急治療の原則は換気確保,輸液及び心拍出量の増加と昇圧.ショック時の循環動態はショックを起こした原因及び病期により異なる為,昇圧剤選択及び使用時期には注意.又,血圧下降等の応急処置剤として用いるべき薬剤であり,輸血又は輸液に係るものではない

②過度の昇圧反応があり,急性肺水腫,不整脈,心停止等が現れる為,過量投与にならないよう注意

〈適用上〉

①静脈内投与する場合は,血圧の異常上昇を来さないよう慎重に

②点滴静注で大量に血管外漏出した場合,局所の虚血性壊死が現れるので注意

③過度の血圧上昇にはα遮断薬(フェントラミンメシル酸塩等)を使用

〈妊婦〉不可(子宮血管収縮で胎児が仮死状態) 〈高齢〉慎重に(過度の昇圧反応)

相互

〈併用禁忌〉

1)ハロゲン含有吸入麻酔剤(フローセン,セボフレン等):頻脈,心室細動(前記薬剤が心筋のカテコールアミン感受性を増大)

2)他のカテコールアミン製剤(プロタノール等):不整脈,場合により心停止(両剤とも心臓を刺激)

〈併用注意〉

1)MAO阻害薬:作用増強され,血圧の異常上昇→慎重に(前記薬剤による代謝阻害により,本剤の濃度上昇)

2)三環系抗うつ

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