診療支援
薬剤

ミルリノン新様式
2119
milrinone
ミルリーラ Milrila(日医工)
 :10mg/10mL/A
ミルリノン(各社)
 :10mg/10mL/A 点滴用:22.5mg/150mL/V・袋

適応

以下の状態で他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合:急性心不全 注意他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合に適用考慮

用法

アンプル製剤は,原液,又は必要に応じて生食,ブドウ糖,乳酸リンゲル液,総合アミノ酸注射液等で希釈,50μg/kgを10分間かけて静脈内投与し,引き続き1分間あたり0.5μg/kgを点滴静注.尚,点滴投与量は患者の血行動態,臨床症状に応じて1分間あたり0.25~0.75μg/kgの範囲で適宜増減出来る.又,患者状態によっては,点滴静脈内投与から開始してもよい 注意

①投与により臨床症状が改善し,患者状態が安定した場合(急性期の状態を脱した場合)は,漫然と投与することなく他の治療方法に変更.投与期間は患者の反応性に応じて異なるが,48時間を超えて投与する必要が生じた場合は,血行動態及び全身状態等を十分管理しながら慎重に投与.尚,1日の総投与量は1.13mg/kg(承認用量の上限で24時間投与した場合に相当)を超えない

②腎排泄型の薬剤であり,腎機能低下患者(慢性腎不全,糖尿病性腎症,高齢者等)では血漿中濃度が高くなる為,血圧,心拍数,心電図,尿量,腎機能,体液及び電解質,また可能な限り肺動脈楔入圧,心拍出量及び血液ガス等,患者状態を観察しながら,点滴静注の際には1分間あたり0.25μg/kgから開始等,過量投与にならないよう慎重に投与.尚,血清Cr値3.0mg/dLを超える患者で,血漿中濃度が高まることが認められている為,このような患者では特に注意

禁忌

1)肥大型閉塞性心筋症(流出路閉塞が悪化)

2)過敏症

注意

〈基本〉

①投与前に体液減少及び電解質の是正,呼吸管理等の必要な処置

②投与は,血圧,心拍数,心電図,尿量,腎機能,体液及び電解質,また可能な限り肺動脈楔入圧,心拍出量及び血液ガス等,患者状態を観察しながら行う

③投与により,期待された改善がみられない場合は中止し

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