診療支援
薬剤

(合剤)フルチカゾンプロピオン酸エステル・ホルモテロールフマル酸塩水和物新様式
fluticasone propionate・formoterol fumarate hydrate
フルティフォーム Flutiform(杏林)  229
 エアゾール:1噴霧フルチカゾンプロピオン酸エステル50・125μg/ホルモテロールフマル酸塩水和物5μg(各56・120吸入)

適応

気管支喘息(吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激薬の併用が必要な場合) 注意

1)患者,保護者又はそれに代わる適切な者に以下の注意:発現した発作を速やかに軽減する薬剤ではないので,急性の発作に対しては使用不可

2)投与開始前には,患者の喘息症状を比較的安定な状態にしておく.特に,喘息発作重積状態又は喘息の急激な悪化状態のときには原則として本剤は使用不可

用法

成人50エアゾールを1回2吸入 1日2回.症状に応じて125エアゾールを1回2~4吸入 1日2回 小児50エアゾールを1回2吸入 1日2回 注意

①症状の寛解がみられた場合は,治療上必要最小限の用量で投与し,必要に応じ吸入ステロイド剤への切り替えも考慮

禁忌

1)有効な抗菌剤の存在しない感染症,深在性真菌症(ステロイドの作用により症状増悪)

2)過敏症

3)デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中

注意

〈基本〉

➊既に起きている気管支喘息発作を速やかに軽減する薬剤ではない→毎日規則正しく使用

➋過度の使用により不整脈,心停止等の重篤な副作用発現の危険性があることを理解させ,用法・用量を超えて使用しないよう注意

➌投与期間中に発現する急性発作には,短時間作動型吸入β2刺激剤等他の適切な薬剤を使用するよう注意.又,使用量増加や効果不十分な場合は,喘息管理が十分でないため,可及的速やかに医療機関受診し治療を求めるよう注意.生命を脅かす可能性があるので,症状に応じてステロイド療法の強化(本剤のより高用量製剤への変更等)を考慮

④感染を伴う喘息症状増悪があればステロイド療法強化と感染症治療を考慮

⑤突然の中止により急激な喘息悪化→中止は症状観察しながら徐々に減量

⑥全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,吸入ステロイド剤の投与により全身性作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨

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