診療支援
薬剤

(合剤)チオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩新様式
tiotropium bromide hydrate・olodaterol hydrochloride
スピオルト Spiolto(ベーリンガー)  2259
 レスピマット吸入:チオトロピウム2.5μg,オロダテロール2.5μg/1噴霧中(28噴霧/0.5mL/14回分・60噴霧/1mL/30回分/1カートリッジ

適応

慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合) 注意慢性閉塞性肺疾患(COPD:慢性気管支炎,肺気腫)の維持療法に用いる.急性症状の軽減を目的とした薬剤ではない

用法

1回2吸入(チオトロピウムとして5μg及びオロダテロールとして5μg)を1日1回吸入 注意他の長時間作用性抗コリン薬,長時間作用性β2刺激薬又はこれらを含む配合剤と同時に使用しない

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(眼内圧を高め,症状悪化)

2)前立腺肥大等による排尿障害(更に尿を出にくくする)

3)過敏症(本剤,アトロピン,その類縁物質)

注意

〈基本〉

①用法・用量どおり正しく使用しても効果ない場合は,漫然と投与継続せず中止

➋急性症状を緩和するためには,短時間作用性吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう注意.また,その薬剤の使用量が増加したり,あるいは効果が十分でなくなってきた場合には,疾患の管理が十分でないことが考えられるので,可及的速やかに医療機関を受診し医師の治療を求めるよう患者に指導

➌投与中に短時間作用性吸入β2刺激薬を使用する場合は,急性の気管支痙攣等,急性呼吸器症状の緩和のみに使用するよう患者に指導

④薬剤の吸入により気管支痙攣が誘発される可能性があるので,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行う

➎投与時に,本剤が眼に入らないように患者に注意を与えること.また,結膜の充血及び角膜浮腫に伴う赤色眼とともに眼痛,眼の不快感,霧視,視覚暈輪あるいは虹輪が発現した場合,急性閉塞隅角緑内障の徴候の可能性がある.これらの症状が発現した場合には,可及的速やかに医療機関を受診するように指導

➏過度に使用を続けた場合,不整脈,場合により心停止を起こすおそれがあるので,使用が過度にならないよう注意.また,患者

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