適応
機能性ディスペプシアにおける食後膨満感,上腹部膨満感,早期満腹感 注意
1)機能性ディスペプシアにおける心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は未確認
2)上部消化管内視鏡検査等により,胃癌等の悪性疾患を含む器質的疾患を除外
用法
1回100mgを1日3回,食前に経口 注意
①1カ月間投与しても症状改善が認められない場合は投与中止を考慮
②症状が持続する場合は器質的疾患の可能性も考慮し,上部消化管内視鏡検査に加え,必要に応じて他の検査の実施を検討
③継続的に症状が改善の際は,投与中止を検討し,長期に漫然と投与しないよう注意
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉本剤はアセチルコリンエステラーゼ阻害剤であり,アセチルコリンの作用増強→この点に留意して使用
患者背景
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ラットで乳汁中移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉異常の際は休薬等処置
相互
〈併用注意〉
1)抗コリン作用を有する薬剤(アトロピン,ブチルスコポラミン等):作用減弱(本剤はAChE阻害作用を有するため,本剤の作用抑制)
2)コリン賦活剤やコリンエステラーゼ阻害剤(アセチルコリン等,ネオスチグミン等):本剤及び併用薬共に作用増強(本剤と共にアセチルコリン受容体刺激作用を有する)
副作用
〈その他〉
1)過敏症(発疹,蕁麻疹)
2)血液(白血球数増加)
3)精神神経系(めまい)
4)消化器(下痢,便秘,悪心,嘔吐,腹痛,口内炎)
5)肝臓(ALT・AST・γ-GTP・血中ビリルビン・血中Al-P上昇)
6)代謝・内分泌(血中プロラクチン・血中TG増加)
動態
〔1錠(100mg)空腹時単回〕Tmax:2.42±0.97時間 Cmax:30.82±13.33ng/mL AUCinf:171.3±59.43ng/hr/mL T1/2:13.31±6.91時間 食事の影響:空腹時,食前又は食後に経口投与した時,Cmaxは食