適応
12型糖尿病(但し,次のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る)
a)食事療法・運動療法のみ
b)食事療法・運動療法に加えてSU剤を使用 (一部後発医薬品は効能効果に違いあり)
2多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発,多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激(但し,肥満,耐糖能異常,又はインスリン抵抗性のいずれかを呈する患者に限る)
注意2糖尿病を合併する多嚢胞性卵巣症候群の患者では糖尿病の治療を優先.多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発では,ゴナドトロピン製剤を除く排卵誘発薬で十分な効果が得られない場合に本剤の併用を考慮
用法
1成人1日500mgより開始 分2~3(食直前又は食後) 維持量:1日750~1,500mg ►状態により増減するが,1日最高投与量は2,250mgまで 小児10歳以上:1日500mgより開始 分2~3(食直前又は食後) 維持量:1日500~1,500mg ►状態により増減するが,1日最高投与量は2,000mgまで 2他の排卵誘発薬との併用で,1日1回500mgより開始.忍容性を確認しながら増量し,1日投与量として1,500mgを超えない範囲で分2~3回.尚,本剤は排卵までに中止 注意中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上60mL/min/1.73m2未満)では,メトホルミンの血中濃度が上昇し,乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性があるため,次の点に注意.特に,eGFRが30mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与
①少量より開始
②投与中は,より頻回に腎機能(eGFR等)を確認する等慎重に経過を観察し,投与の適否及び投与量の調節を検討
③効果不十分な際は,メトホルミン塩酸塩として1日最高投与量を次の目安まで増量できるが