適応
2型糖尿病 注意予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
用法
5mgを1日1回
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊使用にあたり,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
➋急性膵炎が現れることあり→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう指導
③投与中は,血糖を定期的に検査すると共に,経過を十分に観察し,常に投与継続の必要性について注意を払う.3カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合,より適切と考えられる治療への変更を考慮
➍低血糖症状あり→運転注意
⑤本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認
患者背景
〈合併・既往〉
①低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態
c)激しい筋肉運動
d)過度のアルコール摂取者
②腹部手術又は腸閉塞の既往(腸閉塞の恐れ)
〈妊婦〉妊B3有益のみ(動物で胎児への移行が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に
相互
主に糞中に未変化体のまま排泄 〈併用注意〉
1)糖尿病用薬(スルホニルアミド系薬剤,SU剤,ビグアナイド系薬剤,インスリン製剤,チアゾリジン系薬剤,αグルコシダーゼ阻害薬,速効型インスリン分泌促進薬,GLP-1受容体作動薬,SGLT2阻害剤等):併用時には本剤の血