適応
2型糖尿病 注意適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
用法
20mgを1日1回 ►効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量可
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
②投与中は,血糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3カ月投与しても効果が不十分な場合には他の治療法への変更を考慮
➌低血糖症状あり→運転注意
④本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確立
➎急性膵炎が現れる→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう指導
患者背景
〈合併・既往〉
①心不全(NYHA分類Ⅲ~Ⅳ)(安全性が未確立)
②低血糖を起こす恐れのある次の患者又は状態
a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態
c)激しい筋肉運動
d)過度のアルコール摂取者
③腹部手術の既往又は腸閉塞の既往(腸閉塞)
④QT延長を起こし易い(先天性QT延長症候群等QT延長の既往又はTorsades de pointesの既往,重度の徐脈等の不整脈又はその既往,うっ血性心不全等の心疾患のある患者,低K血症の患者等)(QT延長)
〈肝〉高度の肝機能障害(Child-Pugh分類で合計スコア9超の臨床試験は未実施)
〈妊婦〉有益のみ(動物で胎児へ移行) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉