適応
1無月経,月経周期異常(稀発月経,多発月経),又は月経困難症,機能性子宮出血,切迫流早産,習慣性流早産
2黄体機能不全による不妊症
3子宮内膜症
4生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整
5調節卵巣刺激下における早発排卵の防止
6生殖補助医療における黄体補充
注意4妊娠率や生産率の報告を踏まえると,本剤を含む卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤の併用で調節卵巣刺激の開始時期の調整又はホルモン補充周期で凍結融解胚移植を行った場合は,開始時期の調整を行わない場合又は自然排卵周期で凍結融解胚移植を行った場合と比べて,妊娠率や生産率が低下する可能性あり→患者に説明した上で,本剤の投与の要否は,患者ごとに治療上の必要性及び危険性を考慮して慎重に判断 5新鮮胚移植を予定していない場合のみに用いる
用法
1241日5~15mg 分1~3 31日5~20mg 5月経周期2~5日目より1日20mg 分1又は2 61回10mgを1日3回 注意
①5投与は卵胞成熟の誘発当日まで継続
②6投与期間は,以下のいずれかとする
a)新鮮胚移植の場合は,本剤を採卵日から妊娠成立(妊娠4~7週)まで投与
b)自然周期での凍結融解胚移植の場合は,本剤を排卵日から妊娠成立(妊娠4~7週)まで投与
c)ホルモン補充周期での凍結融解胚移植の場合は,本剤を,卵胞ホルモン剤の投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点から最長妊娠12週まで投与
禁忌
重篤な肝障害・肝疾患
注意
〈基本〉2456不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用 〈その他〉調節卵巣刺激の前周期に低用量卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤を投与した場合の生産率及び継続妊娠率は,投与しなかった場合と比較して低かったとの報告
患者背景
〈合併・既往〉
①心疾患(既往歴含む)(黄体ホルモンは電解質代謝に影響を及ぼし,Na又は体液が貯留)
②ポルフィリン症(悪化)
〈腎〉腎疾患(既往歴含む