診療支援
薬剤

ベラプロストナトリウム新様式運転△
3399
beraprost sodium(PGI2)
ドルナー Dorner(東レ)
プロサイリン Procylin(科研)
 :20μg
ベラプロストNa(20・40μg 各社),ベラプロストナトリウム(20μg 各社,40μg 日医工)

適応

1慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍,疼痛及び冷感の改善

2原発性肺高血圧症

注意2

1)本症と診断された患者にのみ使用

2)経口投与であるため,重症度の高い患者等では効果が得られにくい場合がある.循環動態或いは臨床症状の改善がみられない場合は注射剤や他の治療に切り替える等処置

用法

11日120μg 分3 21日60μg 分3から開始,症状を観察しながら漸次増量.その場合,投与回数を1日3~4回とし,最高用量を1日180μgとする 注意原発性肺高血圧症は薬物療法に対する忍容性が患者によって異なるので,少量から開始し,増量時は患者の状態を十分観察

禁忌

1)出血している患者(血友病,毛細血管脆弱症,上部消化管出血,尿路出血,喀血,眼底出血等)

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

運転注意(意識障害等)

2本剤の有効成分は「ケアロードLA・ベラサスLA錠60μg」と同一であるが,原発性肺高血圧症において用法・用量が異なることに注意

2原発性肺高血圧症おいて「ケアロードLA・ベラサスLA錠60μg」から本剤へ切り替える場合は,最終投与時から12時間以上経過後に,ベラプロストナトリウムとして原則1日60μgを3回に分けて食後に投与から開始.又,「ケアロードLA・ベラサスLA錠60μg」と同量の本剤に切り替えると,過量投与の恐れ→注意

〈その他〉慢性動脈閉塞症に1日180μg投与で副作用発現頻度が高くなるとの報告

患者背景

〈合併・既往〉

①月経期間中(出血傾向を助長)

②出血傾向並びにその素因(出血傾向を助長)

〈腎〉高度の腎障害(血清Cr2.5mg/dL以上)〔曝露量(AUC)増加〕

〈妊婦〉禁忌 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁移行)

相互

〈併用注意〉

1)抗凝血剤(ワルファリン等),抗血小板薬(アスピリン,チクロピリジン等),血栓溶解薬(ウロキナーゼ等):相互に作用増強し出血傾向を助長→減量又はいずれかの

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?