診療支援
薬剤

アレンドロン酸ナトリウム水和物新様式
3999
alendronate sodium hydrate
フォサマック Fosamac(オルガノン)
 :35mg(アレンドロン酸として)
ボナロン Bonalon(帝人)
 :5・35mg(アレンドロン酸として)
 ゼリー:35mg/包(アレンドロン酸として)
アレンドロン酸(5・35 各社)

適応

骨粗鬆症 注意日本骨代謝学会の診断基準等を参考に,骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象

用法

〔5mg〕成人1回5mgを1日1回 毎朝起床時 〔35mg〕成人1回35mgを1週間に1回 朝起床時 ►水約180mLと共に経口投与 ►服用後少なくとも30分は横にならず,飲食(水を除く)並びに他の薬剤の経口摂取も回避 注意

➊水のみで服用.水以外の飲み物(Ca,Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む),食物及び他の薬剤と一緒に服用すると,吸収を抑制する恐れ

➋食道及び局所への副作用の可能性を低下させるため,速やかに胃内へと到達させることが重要.服用に際して以下に注意

a)起床してすぐにコップ1杯の水(約180mL)で服用

b)口腔咽頭部に潰瘍を生じる可能性→噛んだり,口中で溶かさない

c)服用後,少なくとも30分経ってからその日の最初の食事をとり,食事を終えるまで横にならない

d)就寝時又は起床前に服用禁

禁忌

1)食道狭窄又はアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害(本剤の食道通過遅延により,食道局所における副作用発現の危険性が高まる)

2)30分以上上体を起こしていることや立っていることのできない患者

3)過敏症(本剤,他のビスホスホネート系薬剤)

4)低Ca血症

注意

〈基本〉

➊咽頭痛,食道等の粘膜に対し局所刺激症状を引き起こす恐れ.特に適切に服用しない患者で食道,口腔内に重度の副作用の可能性→服用法について十分指導し理解させる

➋上部消化管に関する副作用の報告→観察を十分行い,副作用の徴候又は症状(嚥下困難,嚥下痛又は胸骨下痛の発現又は胸やけの発現・悪化等)に注意→中止し受診するよう指導

➌食事等から十分なCaを摂取

④低Ca血症では,本剤投与前に低Ca血症を治療.又,ビタミンD欠乏症又はビタミンD代謝異常のようなミネラル代謝障害の際は,予め治療

➎ビスホスホネート系薬剤で治療

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