診療支援
薬剤

エリスロマイシンステアリン酸塩新様式E
6141
erythromycin stearate(EM)
エリスロシン Erythrocin(ヴィアトリスH)
 :100・200mg

適応

〈適応菌種〉エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,髄膜炎菌,ジフテリア菌,軟性下疳菌,百日咳菌,破傷風菌,梅毒トレポネーマ,トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス),マイコプラズマ属 〈適応症〉表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,乳腺炎,骨髄炎,扁桃炎,肺炎,肺膿瘍,膿胸,腎盂腎炎,尿道炎,淋菌感染症,軟性下疳,梅毒,子宮内感染,中耳炎,歯冠周囲炎,猩紅熱,ジフテリア,百日咳,破傷風 注意扁桃炎,中耳炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与する

用法

1日800~1,200mg 分4~6(増減) 小児1日25~50mg/kg 分4~6(増減) ►小児用量は成人量を上限とする

禁忌

1)過敏症

2)エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩,ピモジド,アスナプレビルを投与中

注意

〈基本〉

①耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる

②急性腎障害(急性間質性腎炎)が現れることがあるので,定期的に検査を行う

患者背景

〈合併・既往〉心疾患〔QT延長,心室頻拍(torsades de pointesを含む)を起こすことがある〕 〈肝〉肝機能障害(血中濃度上昇)

〈妊婦〉妊A(エリスロマイシン)有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒト母乳中移行) 〈小児〉新生児,乳児で,肥厚性幽門狭窄の報告→嘔吐等の症状に注意 〈高齢〉慎重に(用量に留意)

相互

本剤はCYP3Aで代謝される.又はCYP3A,P-糖蛋白質を阻害 〈併用禁忌〉

1)エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリンジヒドロエルゴタミンメシル酸塩の血中濃

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