診療支援
薬剤

アルベンダゾール新様式E
6429
albendazole
エスカゾール Eskazole(GSK)
 :200mg

適応

包虫症

用法

1日600mg 分3(食事と共に服用) ►28日間連続投与し,14日間の休薬期間を設ける ►年齢・症状により(増減)

禁忌

1)妊婦・妊娠

2)過敏症

注意

〈基本〉

①肝機能障害及び黄疸の恐れあり,投与中は定期的に肝機能検査を行う

②汎血球減少症,白血球減少,貧血の恐れあり,投与中は定期的に血液検査を行う

〈適用上〉

➊服用しにくい場合には,口中で噛み砕いてから服用も可

〈その他〉

①(海外)食事(脂肪食)と共に服用すると,血漿中濃度が空腹時服用に比べて5倍高まると報告→嚢胞内への薬物移行量を高めるため食事と共に服用が望ましい

②(海外)脳を寄生部位とする有鉤嚢虫症患者に使用し,脳内の死滅虫体による炎症性反応で痙攣発作,頭蓋内圧上昇及び局所神経徴候等の神経症状が発現し,死亡の報告(承認外)

患者背景

〈生殖〉妊娠可能な女性に対しては,治療前に妊娠検査で陰性であることを確認.避妊(1カ月)

〈妊婦〉妊D禁忌(動物で催奇形作用) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児又は6歳未満には非推奨(小児等の臨床試験は未実施) 〈高齢〉副作用が現れやすい

相互

1)プラジカンテル:アルベンダゾール活性代謝物の血中濃度が上昇する

2)リトナビル,フェニトイン,カルバマゼピン,フェノバルビタール:アルベンダゾール活性代謝物の血中濃度が減少し,効果減弱の可能性

副作用

〈重大〉

1)汎血球減少症:定期的に血液検査→異常時は中止等処置

2)スティーブンス・ジョンソン症候群,多形紅斑:異常時は中止し処置

3)肝機能障害:16.2%,黄疸:0.6%(AST・ALT・ビリルビン・Al-P等の上昇)→投与中は定期的に肝機能検査を行い,異常時は減量,休薬等処置

〈その他〉

1)肝臓(Al-P・AST・ALT・ビリルビンの上昇等肝機能検査値異常)→減量・休薬等処置

2)血液(貧血,白血球減少,好酸球増加)→

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