適応
アレルギー性鼻炎
用法
各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与(1日200μg) 小児12歳未満:各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与(1日100μg) 12歳以上:各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与(1日200μg)
禁忌
1)有効な抗菌剤の存在しない感染症,全身性の真菌症(症状増悪)
2)過敏症
注意
〈基本〉
①鼻・咽喉頭真菌症発現時→投与中止し処置
②全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,全身性の作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨密度の低下,白内障,緑内障を含む)の発現の可能性→特に長期間,大量投与の場合には定期的に検査を行い,全身性の作用が認められた場合は処置
③通年性アレルギー性鼻炎で長期使用の際は,症状の改善状態が持続するようであれば,減量に努める
④投与が数カ月以上にわたる場合は,鼻中隔潰瘍等の鼻所見に注意
⑤季節性の疾患に対しては,好発期の直前から治療を開始し,抗原との接触がなくなるまで続けることが望ましい
〈適用上〉
➊交付時
a)添付の携帯袋及び使用説明書を渡し,使用方法を指導
1.鼻腔内噴霧用にのみ使用
2.使用前に容器を上下によく振る
3.初回使用時のみ空打ちを行い(10回程度),液が完全に霧状になることを確認し使用
4.噴霧口を針やピンなどで突かない
患者背景
〈合併・既往〉
①結核性疾患,未治療の感染症(有効な抗菌剤の存在しない感染症,全身性の真菌症を除く)及び眼の単純ヘルペス(症状増悪)
②反復性鼻出血(出血を増悪)
③鼻中隔潰瘍,鼻の手術を受けた患者,鼻外傷(患部が治癒するまで投与しない.ステロイド剤は創傷治癒を抑制する)
④ステロイド剤の全身投与から局所投与に切り替えた患者〔副腎皮質機能不全又は離脱症状(関節又は筋肉の疼痛,倦怠感及びうつ等)が発現→適切な処置.又,全身性ステロイド剤の減量中並びに離脱後も副腎皮質機能検査を行い,外傷,手術,重症感染症等の