適応
以下の疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解
1慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)
2気管支喘息〔吸入用カプセルは1のみ,1.25μgレスピマットは2のみ〕
注意〔吸入用カプセル〕急性増悪の治療を目的として使用する薬剤ではない 〔レスピマット〕維持療法に用いる.急性症状の軽減を目的とした薬剤ではない.吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合,あるいは重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ,本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用する
用法
〔吸入用カプセル〕1回1カプセル 1日1回 吸入用器具(ハンディヘラー)を用いて吸入 〔レスピマット〕12.5μgを1回2吸入 1日1回 21.25μgを1回2吸入 1日1回.尚,症状・重症度に応じて,2.5μgを1回2吸入 1日1回 注意〔吸入用カプセル〕
➊必ず専用の吸入用器具(ハンディヘラー)を用いて吸入し,内服しない
〔レスピマット〕
①1回2吸入で投与する製剤であり,1回1吸入では1日の投与量を担保できないため,チオトロピウム2.5μgを投与する場合は1.25μgを使用し,チオトロピウム5μgを投与する場合は2.5μgを使用
②2重症度の高い喘息患者は2.5μgを1回2吸入,1日1回
禁忌
1)閉塞隅角緑内障(眼内圧を高め,症状悪化)
2)前立腺肥大等による排尿障害(更に尿を出にくくすることあり)
3)過敏症(本剤,アトロピン,その類縁物質)
注意
〈基本〉〔レスピマット〕〔共通〕
①用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には,本剤が適当ではないと考えられるので,漫然と投与を継続せず中止
②薬剤の吸入により気管支痙攣が誘発される可能性があるので,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置
➌投与時に,本剤が眼に入らないように患者に注意を与えること.また,結膜の充血及び角膜浮腫に伴う赤