頻度 ときどきみる(20~60症例/人口100万人)
GL感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2017年改訂版)
ニュートピックス
・感染性心内膜炎(IE)に対する有効性が大規模試験やガイドラインで評価されてはいないが,リネゾリドなど組織移行性の高い抗菌薬が開発された.外科的治療なしでは根治できなかった人工弁感染にも有用性が報告されている.
・診断面では,検出感度が高くない血液培養を補完するために,白血球内の細菌遺伝子をPCRで検出する検討が行われている.
治療のポイント
・①血液培養検査で起因菌を同定できるか,②内科的治療で改善できない心不全があるか,③塞栓症を合併しやすいかで治療方針が決まる.
・IEを生じやすい菌種が検出された場合には,ガイドラインに明示された抗菌薬を投与する.典型的でない菌が検出された場合には,過去のIE治療例を文献検索して奏効した抗菌薬を調べる.使用する抗菌薬に対す
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