頻度 よくみる
GL機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(FD)(改訂第2版)
治療のポイント
・問診・身体所見などで器質的疾患の疑いが乏しい場合は,内視鏡検査を行うことなく治療を開始する.
・治療開始後も症状の改善がない場合は,必要な検査をすみやかに行う.
・患者の話を傾聴し,共感することで良好な患者-医師関係を構築することも治療上重要なポイントである.
・1次治療は酸分泌抑制薬,アコチアミド,六君子湯のいずれかの投与を行う.
・2次治療としては抗不安薬・抗うつ薬,消化管運動機能改善薬,漢方薬を用いる.
◆病態と診断
A病態
・FDの病態は多因子が複合的に関与しており,幼少期の生育環境や遺伝的素因にストレスなどの心理社会的要因や消化管運動機能異常,内臓知覚過敏などの生理的要因が加わることで発症する.
・Helicobacter pylori(H. pylori)除菌により症状が消失・
関連リンク
- 今日の治療指針2024年版/H. pylori感染胃炎
- 治療薬マニュアル2024/ラベプラゾールナトリウム《パリエット》
- 治療薬マニュアル2024/エソメプラゾールマグネシウム水和物《ネキシウム》
- 治療薬マニュアル2024/ファモチジン《ガスター》
- 治療薬マニュアル2024/アコチアミド塩酸塩水和物《アコファイド》
- 治療薬マニュアル2024/六君子湯
- 治療薬マニュアル2024/モサプリドクエン酸塩水和物《ガスモチン》
- 治療薬マニュアル2024/イトプリド塩酸塩《ガナトン》
- 治療薬マニュアル2024/ドンペリドン《ナウゼリン》
- 治療薬マニュアル2024/スルピリド《ドグマチール》
- 治療薬マニュアル2024/半夏瀉心湯
- 治療薬マニュアル2024/安中散
- 治療薬マニュアル2024/タンドスピロンクエン酸塩《セディール》
- 今日の治療指針2024年版/過敏性腸症候群
- 今日の治療指針2024年版/むねやけ,げっぷ,もたれ感
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/3 胃もたれ・心窩部痛
- 今日の救急治療指針 第2版/過敏性腸症候群
- 新臨床内科学 第10版/1 機能性ディスペプシア
- 今日の診断指針 第8版/機能性ディスペプシア
- 今日の診断指針 第8版/過敏性腸症候群
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/消化器系の心身症