頻度 あまりみない
治療のポイント
・自己免疫性脳炎の治療は,免疫療法と腫瘍合併例における腫瘍に対する治療である.
・免疫療法は,すべて保険適用外の治療になるが,メチルプレドニゾロン(IVMP:intravenous methylprednisolone)パルス療法,免疫グロブリン大量静注(IVIg:intravenous immunoglobulin)療法,血漿浄化療法などを単独もしくは組み合わせて行うファーストライン免疫療法と,リツキシマブあるいはシクロホスファミドによるセカンドライン免疫療法に分類される.
・早期の治療開始により,予後の改善,罹病期間の短縮,再発リスクの低下が報告されており,臨床的に自己免疫性脳炎が強く疑われ,十分に除外診断がなされた症例では,早期に治療を開始すべきである.
◆病態と診断
A病態
・自己免疫性脳炎は,自己免疫病態を介し発症した脳炎・脳症である.腫瘍合併例では腫瘍に対
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