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GL小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2020
治療のポイント
・小児期は,鑑別診断が重要である.
・治療薬の中心は吸入ステロイド薬である.
・年齢や発達に応じた吸入デバイスを選択し,正しい手技で吸入する必要がある.
◆病態と診断
A病態
・小児でも基本病態は気道の2型炎症である.
・小児ではIgE抗体の上昇を伴うアトピー型が多い.
・遷延する気道炎症により気道リモデリングをきたし,難治化の要因となる.
B診断
・呼気性喘鳴,可逆的な気流制限,気道過敏性亢進などの症状を確認する.
・アレルギー疾患の家族歴,吸入抗原特異的IgE抗体,末梢血好酸球数増多なども参考となる.
・非典型的症状,治療への反応性不良,乳幼児などでは,積極的な鑑別診断が必要である.
◆治療方針
長期管理と急性増悪(発作)治療に分けられる.長期管理は,薬物療法に加えて増悪因子への対応や吸入指導などを並行して行う.急性増悪治療では,すみやかに気流制限を改善させ,重篤化,遷延化を防ぐ.
A長期管理薬
小児喘息の長期管理プラン(6~15歳)を図に示す.長期管理開始前の重症度に応じた治療ステップで開始する.定期的にコントロール状態と増悪因子を評価し,治療ステップを調整する.まずは,基本治療を開始し,コントロール不十分な場合には追加治療,あるいはステップアップを行う.感冒などによる一過性のコントロール悪化に対しては,2週間を目途に短期追加治療を行う.
1.軽症持続型(1歳以上6歳未満):月1回以上の症状,治療ステップ2
Px処方例 下記1),2)のいずれかを用いる.効果不十分の場合1)と2)を併用する.
1)モンテルカスト(シングレア薬またはキプレス薬)チュアブル錠(5mg) 1回1錠 1日1回 就寝前
2)ブデソニド(パルミコート薬)吸入液(0.25mg/A) 1回1A 1日1回 朝 吸入(ネブライザーを使用)
2.中等症持続型(6~15
関連リンク
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