適応
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制 注意人工心臓弁置換術後の抗凝固療法には使用しない
用法
1回150mgを1日2回経口.尚,必要に応じて,1回110mgを1日2回投与へ減量 注意
①以下の患者では,血中濃度上昇→1回110mg1日2回投与を考慮し,慎重に投与
a)中等度の腎障害(Ccr30~50mL/min)
b)P糖蛋白阻害薬(経口剤)を併用
②以下のような出血の危険性が高いと判断される患者では,1回110mg1日2回投与を考慮し,慎重に投与
a)70歳以上
b)消化管出血の既往
!警告
消化管出血等の出血による死亡例あり.出血の危険性を考慮し,投与の適否を慎重に判断.出血リスクを正確に評価できる指標は未確立のため,投与中は,血液凝固に関する検査値のみならず,出血や貧血等の徴候を十分に観察.これらの徴候が認められた場合には,直ちに処置
禁忌
1)過敏症
2)透析患者を含む高度の腎障害(Ccr:30mL/min未満)→血中濃度上昇,出血の危険性増大
3)出血症状,出血性素因及び止血障害(出血を助長)
4)臨床的に問題となる出血リスクのある器質的病変(6カ月以内の出血性脳卒中を含む)
5)脊椎・硬膜外カテーテルの留置及び抜去後1時間以内(外傷性や頻回の穿刺や術後の硬膜外カテーテルの留置によって脊髄血腫や硬膜外血腫の危険性が増大)
6)イトラコナゾール(経口剤)を投与中
注意
〈基本〉
①患者の状態(腎機能,高齢者,消化管出血の既往等)による出血の危険性を考慮し,投与の適否を慎重に判断
②腎障害で血中濃度上昇,出血の危険性増大(主に腎臓排泄のため)→事前に必ず腎機能を確認.投与中は適宜,腎機能検査を実施し腎機能悪化の場合は中止,減量を考慮
③出血リスクを正確に評価できる指標は未確立→投与中は血液凝固に関する検査値の他,出血や貧血等の徴候を観察.これらの徴候の際は投与中止や止血等