診療支援
診断

8 レジオネラ肺炎

Legionella肺炎

市中肺炎の1%を占めるが,重症肺炎では鑑別の上位にあがる.

感染経路は水回り(温泉・24時間風呂・加湿器など)が重要で,10-20%は集団感染で発症する.

潜伏期は2-10日であり,院内で孤発した肺炎では,入院早期なら持ち込み感染の可能性がある.

中年のアルコール依存症で多いが,若年者には少ない.

Legionella感染症はポンティアック熱とLegionella肺炎に分けられる.

▶ポンティアック熱(Pontiac fever)はLegionella感染の90%を占めるともされるが,実際の頻度はよく分かっていない.

▶ポンティアック熱はインフルエンザ様症状(発熱・頭痛・咽頭痛・筋肉痛・関節痛)を呈するが,5-7日以内で自然回復する疾患である.肺炎は呈さない.

▶稀ではあるが細胞性免疫不全患者では心筋炎・心外膜炎・開心術後症候群・人工弁心内膜炎・副鼻腔炎・蜂窩織炎・膵炎

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