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4 冠攣縮性狭心症

冠攣縮性狭心症の疫学

欧米人と比較して日本人で多く,狭心症の40%を占める.

中高年の男性に多いが,労作性狭心症と比較すると若年者や女性にも起こりやすい.

喫煙は冠攣縮性狭心症のリスク要因である.

不整脈,心筋梗塞,失神,突然死が起こりうる.

冠攣縮性狭心症と年齢

日本では狭心症の40.9%が冠攣縮性狭心症であり,器質的な狭窄を伴う狭心症よりも若年発症が多い傾向がある〔厚生労働省循環器病委託研究費.虚血性心疾患における冠攣縮の役割に関する研究(10公-5)平成12年度研究報告書.NAID:20000511407〕.

年齢による狭心症の原因の違い(日本)


冠攣縮性狭心症のリスク要因(労作性狭心症との比較)

健常者との比較において,喫煙は冠攣縮性狭心症のリスク要因{OR 2.4(1.5-3.8)}であるが,脂質異常,糖尿病,高血圧症,肥満は有意なリスク要因ではない〔Circulation.

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