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5 急性冠症候群

急性冠症候群

急性冠症候群は致死的胸痛の代表的疾患であるが,救急外来を受診したとしても約2%は帰宅させられている.

胸痛患者の原因疾患

胸痛のために救急車で来院した患者では急性冠症候群をまずは考えるべきであるが,プライマリケアにおいては急性冠症候群の頻度は高くない.


急性冠症候群の2.1(1.1-3.1)%,不安定狭心症の2.3(1.3-3.2)%が救急外来から帰されている〔N Engl J Med. 2000 Apr 20;342(16):1163-70. PMID:10770981〕.


急性冠症候群のリスク要因

若年者では急性冠症候群の頻度は低いが,リスク要因がある場合はこの限りではない.

高コレステロール血症,糖尿病,高血圧症,肥満,喫煙,心筋梗塞の既往がリスク要因として重要である.

高齢者では年齢以外のリスク要因がなくても高リスク群と心得るべきである.

胸部中央から左胸痛がある場

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