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17 静脈血栓塞栓症・深部静脈血栓症

静脈血栓塞栓症の疫学

静脈血栓塞栓症(VTE)は深部静脈血栓症(DVT)と肺塞栓症(PE)に分類される.

深部静脈血栓は下肢近位部に生じるものが多いが,この場合は肺塞栓の合併が問題である.一方,下腿限局型では肺塞栓合併は稀である.

アジア圏内の静脈血栓塞栓症の罹患率は13.8-19.9/10万人年で,入院症例の0.11-0.88%,術後の0.15-1.35%で認められ,欧米と比較して少ないとはいえ,高頻度の疾患である〔Thromb Haemost. 2017 Dec;117(12):2243-60. PMID:29212112(メタ解析)〕.

高齢になるにつれ罹患率は高くなる〔J Thromb Thrombolysis. 2016 Jan;41(1):3-14. PMID:26780736〕.

肺塞栓症が29.8%で,残りは深部静脈血栓症である.下腿限局型深部静脈血栓症は8.1%である

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