診療支援
診断

2 化膿性関節炎

化膿性関節炎の臨床所見

免疫抑制や関節疾患がある場合に,関節周囲の感染/外傷もしくは菌血症があると化膿性関節炎が起こりやすい.

膝などの大関節に単関節炎で発症することが多いが,血行性感染では複数関節が罹患することもある.

化膿性関節炎の臨床所見

化膿性関節炎を疑う状況では感染性心内膜炎の所見にも注意して診察すべきである.


化膿性関節炎の診断


罹患関節


化膿性関節炎の検査所見

臨床的に化膿性関節炎が否定できなければ,遅滞なく関節液の採取を行うべきである.

関節液の白血球数≧50,000/μLであれば化膿性関節炎の可能性が高い.

試験紙法による白血球エステラーゼ反応強陽性,糖陰性は化膿性関節炎を示唆する.

関節液内に結晶を検出しても,化膿性関節炎の否定にはならない.

関節液の性状による分類

化膿性関節炎では通常肉眼的に澄明ではなく,膿性(57%),混濁(26%),血性(17%)の関節液を

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?