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診断

2 貧血の鑑別

一般血算による貧血の鑑別

MCVが80fL未満の小球性貧血とMCVが100fLを超える大球性貧血はそれだけで鑑別診断が絞られる.

正球性貧血には種々の原因があるが,大球性貧血と小球性貧血が混在しているためにMCVが正常範囲に収まっている場合もありうる.後者では特にRDWの開大が著明となる.

MCV(平均赤血球容積)

MCVによる分類は非常に有用ではあるが,絶対的なものではない.例えば鉄欠乏性貧血(フェリチン<15ng/mL)でMCV<80fLとなるのは48%で残りは正球性貧血を呈し〔J Gen Intern Med. 1990 May-Jun;5(3):187-91. PMID:2187961〕,巨赤芽球性貧血で大球性貧血(MCV≧99~102)となるのは77%である〔Scand J Clin Lab Invest. 2000 Feb;60(1):9-18. PMID:10757449

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