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診断

18 自然気胸

原発性自然気胸

10代後半~20代の男性に多い.

喫煙はリスク要因であり,約30%で起こる再発を禁煙により減らすことができる.

外傷性や医原性ではないものを自然気胸とよぶ.自然気胸のうち臨床的に肺疾患(ブラやブレブは除く)が存在しない患者に起こるものを原発性自然気胸とよぶ.


原発性自然気胸の疫学(n=3,156)


喫煙との関連


再発率

原発性自然気胸の再発率は32(27-37)%である〔Eur Respir J. 2018 Sep 6;52(3):1800864. PMID:30002105(メタ解析)〕.

喫煙者では呼吸細気管支炎を介し再発率が高い.


続発性自然気胸

続発性自然気胸の原因としては肺気腫が多いが,肺癌,感染症(ニューモシスチス肺炎,結核,細菌性肺炎),間質性肺炎,囊胞性肺疾患,異所性子宮内膜症なども原因となる.

続発性自然気胸の基礎疾患(n=168)

CTで肺気腫様

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