結節性紅斑の臨床所見
◉若年女性に多い.
◉圧痛を伴う1-5cm程度の紅色の結節が,両側の脛骨前面にみられれば結節性紅斑を疑う.
◉皮下組織の炎症であり,触診にて浸潤を触れる.
◉潰瘍形成はせずに,通常は8週間以内に完全に自然治癒する.
●結節性紅斑の所見図
写真:下腿前面に出現した結節性紅斑図
https://escholarship.org/content/qt4829t6rn/3.jpg▶
〔Dermatol Online J. 2002 Jun;8(1):4. PMID:12165214▶〕
結節性紅斑の原因
◉何かしらの抗原に対するⅣ型(遅延型)アレルギーであると推測され,感染症候が1-3週間前に先行することもある.
◉溶連菌や結核をはじめとする種々の感染症,炎症性腸疾患,ベーチェット病,サルコイドーシス,薬剤,妊娠が原因となりうる.
◉結核によるバザン硬結性紅斑の初期病変は結節性紅斑と見分けがつかない