病態
Sweet症候群は,1964年に高熱,特異な皮疹,末梢血好中球増多を生じ,組織学的に真皮に好中球浸潤をきたした8症例をまとめてSweetが,acute febrile neutrophilic dermatosisとして報告した疾患である.これまで,先行する上気道感染などの感染症,悪性腫瘍の合併,薬剤による誘発などが報告されている.
【臨床症状】①典型疹は母指頭大までの,辺縁が隆起する紅色調の浮腫性紅斑(図6-8,図6-9)図図,丘疹,結節である.顔面,頸部,項部,上肢に散在性に多発し,圧痛,自発痛を伴う.体幹にも生じる.皮疹は次第に暗紫色となり色素沈着を残す.瘢痕は残さない.時に膿疱,水疱を生じるほか,毛包炎様皮疹,口内炎,針反応を認めることがある.多くの場合,上気道感染や発熱が先行する.②上記の典型例以外に,基礎疾患に血液疾患や悪性腫瘍を有する症例がある.この場合は上気道感染症状や
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/プレドニゾロン《プレドニン プレドニゾロン プレドニゾロン プレドニゾロン》
- 治療薬マニュアル2024/ヨウ化カリウム《ヨウ化カリウム》
- 治療薬マニュアル2024/コルヒチン《コルヒチン》
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/1 結節性紅斑
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/結節性紅斑
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/持久性隆起性紅斑
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/Behçet病
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/成人Still病
- 新臨床内科学 第10版/25 ウィップル病
- 今日の診断指針 第8版/成人発症Still病
- 今日の診断指針 第8版/膿疱性乾癬
- 今日の小児治療指針 第17版/混合性結合組織病