病態
皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデスの中間型として亜急性皮膚エリテマトーデス(SCLE:subacute cutaneous lupus erythematosus)が提唱されている.皮疹は,環状連圏状型(図12-2)図と丘疹鱗屑型に分類される.皮疹出現時には発熱や関節痛など軽度の全身症状がみられることが多く,皮疹は瘢痕を残さず治癒する.
診断
約半数で低抗体価であるが抗核抗体陽性であり,数十%で抗SS-A抗体が陽性となる.全身性エリテマトーデスの分類基準を満たす例も存在するが,ループス腎炎,中枢神経ループスなどを合併する重症例はほとんどない.皮膚生検では,著明な過角化,毛孔角栓形成,表皮萎縮,表皮基底層の液状変性がみられる.蛍光抗体直接法では,全身性エリテマトーデスでは,皮疹部と無疹部ともに免疫グロブリンや補体の沈着がみられるが,SCLEでは蛍光抗体直接法が陰性のことが多い点
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