診療支援
検査

アルカリホスファターゼ〔ALP〕アイソザイム   48点
alkaline phosphatase isozymes
橋本 直明
(東都春日部病院・副院長)

基準値

●セパレッタ処理後

・ALP2(肝性):20.5~54.5%

・ALP3(骨性):43.4~78.3%

・ALP5(小腸性):0.0~5.7%

NOTE 小児はALP3が優位


測定法 セルロースアセテート膜電気泳動法(2021年4月1日からIFCC法に対応した試薬が用いられている)


検体量 血清0.5mL


日数 2~4日


目的 閉塞性黄疸,肝内胆汁うっ滞,肝胆道系疾患,骨代謝亢進性疾患,妊娠末期,小腸性ALP(血液型B型,O型.肝硬変)の鑑別


Decision Level

■セルロースアセテート膜電気泳動法

 図51,図52にセルロースアセテート膜電気泳動法のセパレッタ処理前,処理後を示す.

●ALP1(高分子ALP)

[高頻度]閉塞性黄疸(胆管癌,肝門部胆管癌,膵頭部癌,総胆管結石,Vater乳頭癌,自己免疫性膵炎など),肝内胆汁うっ滞(PBC,薬物性肝障害,胆汁うっ滞型急性肝炎など) [可能性]肝浸潤

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