診療支援
検査

JAK2遺伝子検査   2,504点
JAK2 gene testing
伊豆津 宏二
(国立がん研究センター中央病院・血液腫瘍科長)

基準値 1.000%以下


測定法 アレル特異的定量PCR(AS-qPCR)法


検体量

・血液:2~5mL

・骨髄液:0.5~1mL


日数 6~14日


目的 骨髄増殖性腫瘍の各種疾患の診断補助


Decision Level

●≧1.000%

[高頻度]真性赤血球増加症,原発性骨髄線維症,本態性血小板血症 [可能性]骨髄異形成症候群,急性骨髄性白血病,非定型慢性骨髄性白血病,慢性好中球性白血病 [対策]血算,白血球分画,骨髄像,他の遺伝子異常の有無と併せ,総合的にWHO分類に従って診断する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 真性赤血球増加症の>95%の患者でJAK2遺伝子のexon14のV617F変異が認められる.真性赤血球増加症の約3%はJAK2遺伝子exon12に変異がある.WHO分類では,真性赤血球増加症の診断時にJAK2 V617FまたはJAK2 exon12変異の存在が大基準の1つとなっている.本態性

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?