診療支援
検査

消化器系の細菌培養検査   190点
culture of the digestive organ's test
大濱 侑季
(東京大学医学部附属病院感染制御部/国立感染症研究所細菌第一部)

基準値 正常腸内細菌叢

NOTE 健常者の糞便中の菌数は,偏性嫌気性菌106~1012/g,腸内細菌目細菌104~1010/g,連鎖球菌104~1012/gくらい


測定法 好気培養,嫌気培養,微好気培養


検体量 3~5g


日数 2~5日


目的 腸管感染症における起炎菌の検索


NOTE‍ 保険点数:同一検体について一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は122点を加算する


Decision Level

●陽性

[高頻度]急性胃腸炎,腸管感染症,コレラ,細菌性赤痢,サルモネラ症,腸管出血性大腸菌感染症,腸炎ビブリオ,偽膜性腸炎,Helicobacter pylori感染症,カンピロバクター感染症,黄色ブドウ球菌感染症など [対策]感染性胃腸炎では十分な水分補給とともに,場合によっては抗菌薬の投与を考慮する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

■糞便の培養検査

 糞便における培養の目的は,腸管感染症の原因検索,抗菌薬

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