診療支援
検査

血液・髄液の細菌培養検査  パニ 220点
blood and liquor culture
児矢野 早穂
(東京大学医学部附属病院・感染制御部)

基準値 培養陰性


パニック値 菌陽性

パニック値とその原因病態・危険病態


測定法 炭酸ガス培養,嫌気培養,自動細菌培養測定法


検体量

・血液:5~10mL(各社,血液培養ボトルごとに採取量は異なる)

・髄液:1~2mL


日数 2~7日(特殊な場合:2~4週間)


目的 敗血症や髄膜炎などの起炎菌検出


NOTE‍ 保険点数:同一検体について一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は122点を加算する


Decision Level

●陽性

 血液・髄液は,平素無菌的な検体であるため,正しく採取された検体から細菌・真菌が分離された場合の診断的意義は非常に大きい

[対策]有効な抗菌薬の投与を積極的に考慮する


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

■血液の細菌培養検査

 血液培養陽性例は敗血症や心内膜炎患者だけでなく,泌尿生殖器感染,呼吸器感染,膿瘍,術後感染,胆道感染などでも多く認められる.そのため血液培養は感染症診断上,最も重要

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