診療支援
検査

大腸菌O157LPS抗体《大腸菌O157抗体》〔α-O157 LPS,α-O157〕   163点
O157LPS-antibody of Escherichia coli《O157 antibody of Escherichia coli
甲斐 明美
(東京医科大学兼任教授・微生物学分野)

基準値 陰性


測定法 ラテックス凝集法

市販検出用試薬がある

・O157チェック「LPS抗体」(LSIメディエンス)


検体量 血清100μL


日数 10分(判定時間)


目的 腸管出血性大腸菌O157感染症(感染症法では三類感染症)の診断のうち,溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome;HUS)発症例でのみ確定診断となり,三類感染症届出基準に合致


Decision Level

●陽性

[高頻度・可能性]腸管出血性大腸菌O157感染症による出血性大腸炎,急性胃腸炎,HUS,急性脳症などが疑われる.しかし,HUS発症例を除いて,大腸菌O157LPS抗体の検出のみで本菌感染症を確定診断することはできない.ベロ毒素非産生の大腸菌O157(非病原菌),あるいは大腸菌O157と共通抗原を有する細菌(Citrobacter freundiiEscherichia hermanniiHafn

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?