基準値 陰性
測定法 リアルタイムPCR
NOTE 現時点で遺伝子抽出から検出まで自動化されている3製品が体外診断用医薬品として承認されている.いずれも専用器機が必要.
各トキシン遺伝子のプライマーセット,その他PCRに必要な試薬(反応バッファー,dNTP,Taqポリメラーゼなど),サーマルサイクラー,電気泳動装置があれば,用手法でもPCRで実施可能.他にLAMP法も考案されている.
検体量 軟便あるいは液状便(ブリストルスケール 5以上の便が対象.固形便は検査対象とすべきではない).治療効果判定を目的とした検体の検査は推奨されない.~25℃保存で1~2日(使用キットに依存),2~8℃保存で5日以内の便.検体量は,培養検査,抗原検査の必要量より少なく,微量.10μL,綿棒の表面を覆う程度など,採用する方法により異なる.
日数 数時間
目的 C. difficile感染症の診断補助
Decision Level
●陽性
[高頻度]C. difficile感染症(CDI)
異常値のでるメカニズムと臨床的意義
現時点で,体外診断用医薬品として承認が出ている3製品については,C. difficileが産生する可能性のある3種の毒素(トキシンA,トキシンB,バイナリートキシン)のうち,ヒトの病態と強く関わっているとされるトキシンB遺伝子を検出する,あるいはトキシンB遺伝子に加えてバイナリートキシンの遺伝子と病原株に存在するトキシンA,Bの産生に関わる一連の遺伝子群PaLocに存在する負の制御遺伝子tcdCの変異を検出する.バイナリートキシン産生とtcdC遺伝子変異は,欧米で問題となっている強毒性の流行株(PCRリボタイプ027)の検出を意図している.したがって,トキシンB遺伝子のみを検出するキットにおける陽性はトキシンB遺伝子が存在することを示している.加えてバイナリートキシン遺伝子,変異型tcdC
関連リンク
- 臨床検査データブック 2023-2024/細菌核酸・薬剤耐性遺伝子同時検出 [保] 1,700点
- 臨床検査データブック 2023-2024/一般細菌薬剤感受性試験 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/抗酸菌薬剤感受性試験 [保] 400点
- 臨床検査データブック 2023-2024/真菌薬剤感受性試験《酵母様真菌薬剤感受性検査》 [保]* 150点
- 臨床検査データブック 2023-2024/CDトキシン〔CD tox A and B〕《クロストリジオイデス(クロストリジウム)・ディフィシレ毒素抗原》 [保] 80点
- 臨床検査データブック 2023-2024/C型肝炎ウイルス遺伝子検査〔HCV-RNA〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/新型コロナウイルス・インフルエンザ抗原同時検出《SARS-CoV-2・インフルエンザ抗原同時検出》 [保] 420点
- 臨床検査データブック 2023-2024/新型コロナウイルス・インフルエンザ核酸同時検出《SARS-CoV-2・インフルエンザ核酸同時検出》 [保] 700点
- 臨床検査データブック 2023-2024/新型コロナウイルス・RSウイルス抗原同時検出《SARS-CoV-2・RSウイルス抗原同時検出》 [保] 420点
- 臨床検査データブック 2023-2024/ウイルス・細菌核酸多項目同時検出(SARS-CoV-2を含む) [保]*