診療支援
検査

肺炎球菌細胞壁抗原定性   184点
Streptococcus pneumoniae cell membrane antigen
米谷 正太
(杏林大学・保健学部臨床検査技術学科)

基準値 陰性


測定法 イムノクロマト法(ICA)


検体量 喀痰または上咽頭ぬぐいまたは中耳貯留液・耳漏


日数 約20分


目的 喀痰または上咽頭ぬぐいまたは中耳貯留液・耳漏中の肺炎球菌抗原の検出(肺炎球菌感染症の診断補助)


Decision Level

●陽性

[高頻度]肺炎球菌感染症 [可能性]肺炎球菌による菌血症 「肺炎球菌抗原定性(尿・髄液)」の項を参照 


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 本検査は,肺炎球菌に共通のC-polysaccharide(C-ps)抗原を特異的に認識する抗肺炎球菌C-psポリクローナル抗体を,またはForssman抗原(F-Ag)ポリクローナル抗体を用いたイムノクロマト法を原理とした検査である.

 検査材料からの直接的な診断であるため,尿中抗原検査で認められる肺炎球菌ワクチン接種後の偽陽性反応や,治癒後の継続的陽性反応の欠点を補うことができる.


[感度・特異度]

 培養検査と

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