診療支援
検査

淋菌抗原定性   180点
Neisseria gonorrhoeae antigen
井田 陽子
(杏林大学医学部付属病院・臨床検査部)

基準値 陰性


測定法 イムノクロマト法


検体量 子宮頸管擦過物.または男性尿道擦過物


日数 院内検査:15~30分


目的 淋菌感染症の迅速診断


Decision Level

●陽性(検出感度:5×106CFU/mL)

[高頻度]淋菌感染症 [対策]検体をグラム染色し,好中球の内外にグラム陰性の双球菌を証明する.培養ではチョコレート寒天培地,ニューヨークシティ寒天培地または選択薬剤を添加したGC培地,サイヤーマーチン培地に塗布し,炭酸ガス培養を行う.ペニシリン耐性株やニューキノロン耐性株の出現により,経口抗菌薬のみで治療することは推奨されていない.現在,第1選択薬はセフトリアキソン.第2選択薬はスペクチノマイシンである


異常値のでるメカニズムと臨床的意義

 本検査は,イムノクロマト法により検体中の淋菌抗原を検出する.

 淋菌感染症は,性感染症の1つであり,男性の尿道炎や女性の子宮頸管炎が主な症状である.重症例で

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