診療支援
検査

リケッチア類 抗リケッチア抗体《リケッチア症抗体》
Rickettsia
米谷 正太
(杏林大学・保健学部臨床検査技術学科)

基準値 陰性


測定法 間接蛍光抗体法(IF法),間接免疫ペルオキシダーゼ法(IP法)


検体量 血清0.5mL


日数 2日


目的 リケッチア感染症の診断


Decision Level

●陽性

 回復期血清中のIgM抗体・IgG抗体のどちらか一方,あるいは両方の抗体価が,急性期血清中の抗体価と比較して4倍以上上昇しているものを陽性とする.やむをえず急性期血清だけで診断する場合には,IgM抗体価が80倍以上のものを陽性とする(使用する試薬,器具によりカットオフ値は若干異なる)

[高頻度・可能性]対応するリケッチアによる感染 [対策]ダニやシラミなどの刺し口を検索し,感染動物の体液に接した可能性があるか,その他の臨床所見を総合的に判断する

NOTE  Weil-Felix反応は,プロテウスの各変異菌を用いた凝集反応で,表169に示した各菌株に対する凝集価を測定して,リケッチア症を疑わせる疾患について,おおよその見

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?