病態
大動脈壁の一部の全周または局所が紡錘状,嚢状に拡張し拍動性の腫瘤となったもの〔大動脈の直径が正常径の1.5倍(胸部;4.5cm以上,腹部;3cm以上)〕
[参考]
大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン2020年改訂版
異常値
・胸・腹部X線 拡大した大動脈,石灰化(正面像:上行大動脈;輪郭に連続して右方に突出する陰影,弓部大動脈;左第1弓部分の腫瘤状陰影,下行大動脈;大動脈の輪郭に連続する紡錘型または円形の陰影)
・超音波 大動脈(最大短径)拡大,壁肥厚,壁在血栓,石灰化,大動脈弁閉鎖不全
・CT(単純,造影) 大動脈(最大短径)拡大,壁肥厚,壁在血栓,石灰化
・MRI(MRA) 大動脈(最大短径)拡大,壁肥厚,壁在血栓,高度の石灰化病変でも内腔の評価ができる
・血管造影(含むDSA) 大動脈拡大(診断的役割は少ない)
経過観察のための検査項目とその測定頻度
●胸・腹部X線 [定期的スクリーニング]