A.小児ならではのポイント
●嘔吐や下痢を主症状とする疾患としては,小児全体では急性胃腸炎(感染性胃腸炎)の頻度が最も高い.
●一方で,年齢によって嘔吐や下痢の主な原因疾患が異なるのが小児の最大の特徴である.
●先天性の消化器疾患,内分泌代謝疾患,感染症,中枢神経疾患など,原因は多彩である.
●脱水症を引き起こしやすい.短時間でショックに陥りやすく,緊急度の判定が重要である.
●小児科診療では頻度の多い疾患から鑑別するが,小児救急の現場では「見逃してはいけない疾患」から鑑別する.
●緊急度の高い疾患を見逃さないために,pediatric assessment triangle(PAT)とバイタルサインでチェックする.
●胃腸炎を伴う中等症までの脱水症の治療およびその予防には,経口補水療法(oral rehydration therapy:ORT)が輸液と同等に有用である.
B.最初の処置
1pediatri
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