適応
鉄欠乏性貧血
用法
1日100~200mg(鉄として) 分1~2(増減)
禁忌
鉄欠乏状態にない患者(鉄過剰症の恐れ)
注意
〈基本〉
①適宜血液検査を実施し,過量投与に注意
〈検査〉潜血反応で偽陽性 〈適用上〉
➊便が黒色を呈することあり
➋歯又は舌が一時的に着色(茶褐色等)→重曹等で除去
③動物実験において,大量のアロプリノールとの併用で肝の鉄貯蔵量が増加の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍,慢性潰瘍性大腸炎,限局性腸炎等の胃腸疾患(病態悪化)
②発作性夜間血色素尿症(溶血誘発)
③鉄含有製剤(鉄剤,MRI用肝臓造影剤等)投与中(過剰症の恐れ)
〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等
相互
〈併用注意〉
1)セフジニルの吸収を約1/10に阻害→3時間以上間隔をあける(高分子鉄キレートを形成)
2)キノロン系抗菌薬(シプロフロキサシン,ノルフロキサシン,トスフロキサシン,スパルフロキサシン等)の吸収阻害(高分子鉄