診療支援
治療

(2)リンパ球性間質性肺炎
lymphocytic interstitial pneumonia(LIP)
吾妻 安良太
(日本医科大学教授・呼吸器内科)

 1969年Liebowらにより提起された概念で,肺胞隔壁に多数のリンパ球が浸潤する病理像を呈する.現在では特発性LIPの存在が合意に至っているが,cellular NSIPと診断される病型から独立したIIPsの一員とする考えがある一方で,リンパ増殖性疾患に含めるという意見もある.多くの場合LIPは二次性であるため鑑別診断が重要で,その結果原因を特定できない症例をIIPsに含めている(表2-22)

 LIPの病理組織は,リンパ球系細胞の肺胞隔

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?