診療支援
治療

(2)石綿肺
asbestosis
小倉 高志
(神奈川県立循環器呼吸器病センター・副院長)

疾患を疑うポイント

●石綿に高曝露する職業歴を有して,胸膜プラークを認め,下肺優位の間質性肺炎に遭遇した場合は石綿肺を疑う.

学びのポイント

●石綿の低曝露で発症する胸膜プラーク,肺癌,胸膜悪性中皮腫と違い石綿に高曝露する職業歴と関連がある.

●肺癌の合併頻度が高い.

▼定義

 線維状の珪酸塩鉱物である石綿(アスベスト)を吸入することにより肺に生じる線維化を特徴とする職業性呼吸器疾患である.

▼病態

 長い石綿線

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