診療支援
治療

(2)日本住血吸虫症
schistosomiasis japonica
清家 正隆
(大分循環器病院・副院長(消化器内科))

▼病態

 日本では甲府盆地,筑後川流域,広島で流行した.住血吸虫に汚染された水に触れ,ミヤイリガイから放出される住血吸虫の幼態セルカリアが皮膚から侵入することで感染する.虫体は門脈末端枝で成虫に成長し,そこで虫卵を放出する.虫卵の一部は便や尿とともに,排泄され,住血吸虫の生活環を形成する.一部は体内の組織で免疫反応を起こし,組織の障害を進行させる.産卵された虫

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?